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「50-60歳代・これから運用を考えてみる人」のための資産運用入門 その1
住み替えをどうしようか
30歳代で持ち家を取得し、60歳前後で住宅ローン返済を完了するのは一般的なパターンです。 ただ、生涯で引っ越しや何度か住み替えをすることもあります。
世代ごとに住み替えの背景は違ってきますが、今回は、60代以降の住み替えについてそのパターンや住み替え時の課題について考えてみましょう。
世代別の「住み替え意向」は、国土交通省の調査(※)によると以下の通りです。
どの世代でも全体の1割から1.5割が住み替えを意向をもっており、65歳以降でも、8.9~11.0%の人が、住み替え意向をもっています。
この世代では、子育てが終わり、家族人数が少なくなったところで、リフォームや住み替えをする場合が多いのではないでしょうか。
その具体的なケースを見ていきましょう。
30~40歳代のときに郊外の戸建ての一軒家を購入したが、子ども達も家を出て、空き部屋が多くなるのはよくあります。
郊外の戸建てに住んで車を使用してきたが、車を処分して生活を見直す場合もあります。
思いがけず、配偶者が先立ちして住まいを変える場合もあります。
このような場合、郊外の戸建てから繁華街や駅近のマンション等に住み替えることが考えられます。その場合はのメリットでデメリットを見てみましょう。
子ども達が独立により、広く部屋数の多いマンションから、小振りなマンションに住み替えることも考えられます。
高齢期になって介護のことが現実になってきた場合、持ち家を処分して有料老人ホームや介護施設への入所には踏み切れないことがよくあります。
そんなときの選択として、シニア向け分譲マンションが考えられます。
メリット
・資産として所有するので安心感があり、相続もできる。
・売却して介護施設に入所することもできる。
・24時間フロント受付がいるので安心。
・食堂や喫茶コーナーなど共用施設があることが多い。
デメリット
・管理費が一般分譲マンションの3倍程度はかかる。
・判断能力の後退期に、売却や施設入所が自分でできなくなることがある。
・ケアサービスは外部事業者となる。
ち家から介護施設やサ高住へ入所する場合は、メリットとデメリットよりは、次のような課題に対応することが求められます。
入所時に検討を要する問題
・入所一時金や毎月の負担額の捻出方法 手持ち資金か、自宅処分によるのか。
・入所先の立地・サービス内容をよく確認する必要がある。
・体験入所でサービスや環境をよく確認する必要がある
自宅の処分の問題
入所先を決める以上に自宅の処分は重要な問題です。
自分たちの年齢や健康状態を勘案して、少し早めに段取りを考えることが大切です。
家族や信頼できる人に相談しながら、信用できる不動産事業者を選ぶことが第一でしょう。
こまでは高齢期に備える生活シーンをメインにパターンを見てみました。
一方で仕事をしながら生活も楽しむ(ワーケーション)という考え方がクローズアップされています。また、永年の夢を実現する移住という考え方もあります。
より前向きな住み替えの一つとして考えられるのではないでしょうか。
子育てが終わって高齢期を迎える前の住み替えについてまとめてみました。
人生の後半から終盤に向かってより前向きに考える方にとっては、住み替えもその一つになるでしょう。