キャッシュレス社会と人手不足

 

 

知人との車中での話ですが、サービス業や飲食店の人手不足が深刻とのことでした。有名寿司チェーン店やファストフード店で接客社員が補充できないので、一時閉店を検討しているとの話もありました。

日本の紙幣や硬貨の品質や循環制度は世界に冠たるレベルであり、お金を使用する1億2000万人の日本人の金銭管理の几帳面さは美徳のように語られてきたと考えられますが、現代はちょっと違うようです。

8%の消費税率であるが故の1円単位の支払いでのレジ作業の煩雑さや閉店後の集計と残高照合などは、人手不足の時代の大きな隘路になっているようです。

世界の主要国のキャッシュレス率は 韓国89.1% 中国60.0% カナダ 55.4% アメリカ45.0% 日本18.4% ドイツ14.9%になっています。
 (世界銀行 2015年データ)

現金残高での支出予算の管理方法(家計からサラリーマンのお小遣い管理まで)をキャッシュレス時代に合わせて変える方法の普及が必要で、それを広める「シカケ」が求められます。

キャッシュレス化は思ったほど進まなかったようですが、金融や銀行をとりまく環境は 間違いなく変わりつつあるようです。 ネット銀行あるいは新形態銀行と呼ばれるより使い勝手の良い、便利な銀行が存在感を高めつつあります。 ここでは、ネット銀行について便利なところと、問題点について学んでみましょう。

ネット銀行とは

ネット銀行とは、従来の銀行のような、重厚な建物の本店や都市中心部の支店店舗をもたず、インターネット介して、比較的低コストでかつ利用者にとって利用しやすい銀行 を指します。

ネット銀行と呼ばれるのは、イオン銀行、ソニー銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行、セブン銀行などですが、ほかにも6行あります。 名称のとおり、さまざまな事業親会社グループに属しています。

その規模を預金量で見ると1兆円から4兆円規模の銀行が多くなっています。地方銀行(64行)の中位(25位以下)程度と言えるでしょう。 ネット銀行のメリット ・いつでも取引ができる インターネットを利用と、駅構内・コンビニやスーパー店舗内などに設置されたATMで、いつでも利用できます。


・コストが割安

一般銀行でもコンビニなどのATMは利用できますが、基本的に有料です。
ネット銀行では、指定ATMに限られますが、  
    ネット銀行入金   6行 いつでも入金時無料、            
              4行 取引ステージで無料     
          出金   2行 制限なし            
                8行 取引ステージで無料
         PC・スマホ・ATMを使った 他行宛ての振り込み  
              3行は月1~2回は無料           
              8行は取引ステージごとに無料となっています。

・預金金利は高め・ローン金利は低め

  一般銀行の定期預金      利率 0.002%
  ネット銀行の定期預金      〃 0.02~0.05%を適用する銀行行もあり
  一般銀行住宅ローン金利(固定35年) 1.5%前後(2020.4現在)  
  ネット銀行              1.3%前後もあり

・為替手数料が安い(外貨預金を扱っているネット銀行の為替手数料は、円/ドル  

  都市銀行の  1ドル:25銭  
  ネット銀行  1ドル:4銭~15銭

・特徴のある商品やサービスを提供する

  デビットカード、外貨預金口座、ロボアドバイザーなど特徴あるサービスを提供して、差別化をはかるネット銀行が多くあり  ます。

ネット銀行のデメリット

  ネット銀行のデメリットとしては、以下のことが考えられます。

 ・ID・パスワードを忘れると取引ができない

 ・引き落としの指定ができない場合がある。

  公共機関などの引き落としに指定されてないネット銀行もあり、税金やその他の公共料金の支払いに使用できない場合もある  ので、注意が必要です。
  ハッカー侵入によるセキュリティを心配する向きもありますが、銀行協会として預金者保護は取られており、懸念はないと思  われます。


  各ネット銀行の個別の特徴

  次に、主なネット銀行の特徴を挙げてみましょう。
  ネット銀行のフルラインサービスとは預金種類・ローン・保険・証券取引・デビットカード等を指します。

 ・ソニー銀行

  ネット銀行のフルラインサービスがあり、特に海外でのデビットカード利用時の手数料が少ないなどの特典が特徴です。
  提携ATM台数も多く、他行送金も無料回数(2回)があります。

 ・住信SBIネット銀行

  フルラインのサービスを展開しており、提携ATMの設置個所も多くあります。
  ATM利用と他行宛て振り込み手数料も無料があり有利です。

 ・イオン銀行

  フルラインサービスがあり、カード利用でイオングループの特典を使用できます。
  出入金無料のATM台数も多く、利便性は高いと言えます。

 ・楽天銀行

  フルラインサービスがあり、楽天カードとの相乗利用で特典があります。
  ATM、他行送金は取引ステージに基づいて無料回数があります。

 ・セブン銀行

  ATM利用に特化した銀行です。イオンを除くほぼすべての金融機関のATMを使用ができるのが、大きな特徴になっています。

  ・(AU)じぶん銀行

  スマホデビットと種類の多い外貨預金を独自特徴としています。

  ・オリックス銀行

  ATMや送金の利便性がネット銀行の特徴ですが、それとは一線を画した独自の路線と言えます。
  証券商品と「ダイレクト金銭信託」を中心にした運用による資産管理を前面に出しています。
  まとめ 日常の使いやすさや低コストに加えて、外貨預金・為替手数料の優位、デビットカードを使うキャッシュレス支払いな  ど、ネット銀行には良いしくみがあります。
  従来からの一般銀行に加えて、ネット銀行口座を上手に利用する時代きているで  はないでしょうか。 

2018年12月05日