給付の前に知っておきましょう、奨学金の返還方法



大学生(昼間部)の約50%が奨学金を利用しています。
その中で返還不要の給付型の比率は、全体の12%程度に留まっています(※1)。
今回は、奨学金の大半を占めている貸与型奨学金の返還(返済)について学んでみましょう。


代表的な奨学金の種類

奨学金は、日本学生支援機構が中心になって運営されていますが、以下の種類があります。 


これらの中で最もよく利用されているのは、第2種奨学金で、奨学金利用者の39.5%の構成になっています。
利用する場合は、貸与型と給付型の併用や、その他の団体の奨学金も利用しています。

奨学金利用者は、社会人になった時には返還が必要があり、日本学生支援機構奨学金の返還の基本条件は以下の通りとなっています。


第1種奨学金の返還の基本条件



・半年賦併用の場合は、貸与総額を2分して毎月定額分は総返済回数で割り、半年賦分は半年賦回数で割った金額になります。

具体例で、貸与総額240万円の場合は、15年180回の返済になりますので、毎月定額返済の場合は、毎月13,333円×179回、最終回13,393円になります。
毎月半年賦併用の場合は 毎月6,666円×179回、最終回6786円、半年賦40,000円×30回になります。

・所得連動返還方式は、所得に応じて返済額が決まるので、所得が少ない年は返済月額が少なく、所得が多い年は返済月額が多くなる仕組みです。
最低返済月額は2000円からですが、合計の返還額は変わりません。

・返還回数「奨学金返還年数算出表」による例
     月2万円×48ヶ月、貸与総額96万円の場合は  11年
月2万円×72ヶ月、貸与総額 144万円の場合は 14年
     月5万円×48ヶ月、貸与総額480万円の場合は  20年

第2種奨学金の返還方法



・返還の時期、返還方法、返済回数は第1種奨学金と同じです。

・返還月額の計算は、貸与総額と割賦方式に応じた返還回数で元利合計を算出した額に、据え置き期間利息の利息を加えて計算します。
毎月の額や半年賦の額の算出法は、第1種奨学金の定額返還と同じになります。


返還が困難になった場合や繰上償還


返還が困難になった場合は、返還月額を1/2または1/3に頑額する「減額返還」や「返還期限猶予」の制度があります。
ほかに、資金に余裕ができた場合は、全部または一部繰上返還の制度があります。

まとめ


奨学金の返還は、返還方法をよく調べて給付を受けることが前提ですが、貸与金額が少額の場合は、返還が負担になることは少ないと思われます。
貸与月額が多くなり、また期間が長くなる場合は、返還月額も多くなるので、必要額と返還方法もよく調べて給付を受けることが大切です。



2022年06月28日