デビットカードを中心にキャッシュレス

 消費税改定対策もあってスタートしたキャッシュレスポイント制ですが、コロナ禍対策の巨額の給付金支出もあって、すっかり影が薄くなってしまいました。
そうなのですが、キャッシュレス社会は、着実に進んでいるようです。
ここでは、デビットカードの使いやすさについて学んでみましょう。

デビットカードとは
デビットカードの最大の特徴は、使用すると同時に銀行の口座から現金が引き落とされることです。デビットカードは銀行が、クレジット会社〔VISA・JCB〕と提携して発行していますので、カードの種類は100以上もあります。

日本では、クレジットカードの普及が圧倒的で、デビットカードの使用はクレジットカードの5%程度のウエイトになっています。
今や、リアルの店舗や通販の支払いに欠かせないクレジットカードですが、いくつか課題があるのも事実です。

クレジットカードは、支払いを済ませた後、預金口座からの引き落しまで、25日から55日の時間差があります。それが利用者の大きなメリットである一方、使い過ぎやリボ払いの手数料の問題として指摘されることがあります。

クレジットカードを上手に利用する人も多いのですが、最近は同じカードでもデビットカードを利用する人が徐々に増えつつあるようです。

クレジットカードとデビットカードの違い


次の表はクレジットカードとデビットカードの違いを整理したものです

デビットカードとクレジットカードの違いは表の通りですが、メリットとデメリットを
整理して見ましょう。

・デビットカードのメリット
   支払い時にすぐ銀行口座から引き落としになり、お金の管理がシンプル  
   残高の範囲での支出
   請求書照合が不要
   カード年会費等はほぼ無料
   キャッシュバックやポイント還元がある
・デビットカードのデメリット
   預金残が不足の場合は買い物ができない

・クレジットカードのメリット
   現金の持ち合わせがなくても品物やサービスの支払いができる
   最大55日程度の支払い猶予がある
   ポイントが貯まる
・クレジットカードのデメリット
   使い過ぎでお金が足りなくなることがある
   リボ払いやキャッシングサービスを利用した際に、相当の利息がかかる
   請求書が来た時点での照合の手間がある

デビットカードとクレジットカードはそれぞれ、一長一短があるわけですが、
キャッシュレスの進化した海外ではどのように使い分けているのでしょうか。

下表 は、カード決済別の決済比率(2017年)を国別にまとめたものです。

  (※)に基づき筆者が作成


海外ではデビットカードの使用のウエイトが高く、日本のデビットカードのウエイトが極端に低いことがよく分かります。

デビットカードの使い方
デビットカードはどのように使えば便利なのでしょうか。


・デビットカード専用の預金口座の開設(使い過ぎの防止)
デビットカード引き落し口座を設定して、1ヶ月の使用予定額を入金しておくと使い過ぎ防止にもつながります。
支払い時すぐに預金口座からの引き落としになるので、お金の管理がシンプルになります。

・キャッシュレス
デビットカードをスマホマネー(PayPayなど)と併せて使うとキャッシュレスが
ほぼ完成します。もちろんクレジットカードもキャッシュレスですが、クレジットカードでは後日の請求と照合が待っており、シンプルなお金管理をすることができません。

さらに家計簿アプリ使ってデビットカード、スマホマネー、現金を一括管理することも
できます。

・ネット銀行系銀行のデビットカードの利用
流通業やその他事業会社系のネット銀行のデビットカードは、通常のキャッシュバックやポイントのほかにイベント時の特典が利用できることができます。

おすすめのデビットカード
デビットカードを選ぶ場合は、カード機能に加えて銀行のサービスを知っておくことによって、銀行をより便利な使うことができます。

近年はインターネットのしくみを活かした上に、特定の事業グループ傘下で設立された
ネット銀行が存在感を高めています。ATM設置場所や他銀行への振り込み手数料などネット銀行としての便利さも考慮したおすすめカードを3つ選んでみました。

1位  イオン銀行キャッシュデビット
国内流通業最大規模のイオングループを母体とするイオン銀行が発行するデビットカードです。waonカードの割引が適用されるイオングループ店での優待のほかポイント還元もあります。ATMは、イオンATM、ゆうちょ銀行は設置数が多く、平日無料です。振込手数料も、最少レベルです。

2位 ソニー銀行SonyBankWallet
海外での使い勝手が良いことが最大のおすすめポイントです。米ドルなど11通貨での海外ショッピング、海外ATMでの為替手数料も最低限になっています。
0.5~最大2%のキャッシュバックがステージ毎にあります。
ATMの利用箇所はコンビニ・スーパーのほかゆうちょ銀行でも可能であり、また他銀行への振り込み手数料も低額になっています。

3位 住信SBIネット銀行VISAデビットカード
おすすめポイントとして0.6%のポイント還元があり、取引ステージによってさらに0.4%のポイント還元が付きます。ATMはセブン銀行、ローソン銀行などのコンビニのATMが24H・365日使用可能なのは便利です。他行宛振込手数料も月1回から15回までステージに応じて無料です。

まとめ
今回は、デビットカードについて、クレジットカードとの比較とキャッシュレスの観点からまとめてみました。
外国でのデビットカードの使用状況からも分かりますが、お金の管理をシンプルにスマートにしようと考える人にとっては、便利なカードではないでしょうか。
キャッシュレスは大きな流れですから、デビットカードもその中で考える良い機会と思われます。

出典
(※)日本クレジット協会 日本のクレジット統計 2018年版 P48
https://www.j-credit.or.jp/download/news20190619c1.pdf

2020年07月22日