金融機関まかせにしない投資信託の銘柄選び インデックス投信とETF

資金運用の銘柄選びはなかなか大変です。上場株式の銘柄数3770銘柄、投資信託数約6000銘柄の中から、運用する銘柄を選ぶのは簡単ではありません。
まして、投信は株のような商品や社名ブランド選択ができないので余計に難しいことになります。
今回は、インデックス投信とETFを学んで、金融機関まかせにしない銘柄選びに取り組んでみましょう。

インデックス投信とは


インデックスとは「見出し」や「指標」のことですが、インデックス投信とは、株価やREITなどの指数に連動する運用成果を目指す投資信託のことです。

具体的には、日経平均225、Topix、NYダウ平均、東証REITなどの指数がファンドの指標となるものです。
これらの指数は、それぞれの市場での定められた計算に基づいて数値で表されています。
指数は平均値を表す訳ですから、これらに連動する運用方針は、守りの運用(パッシブ運用)とも言われます。

パッシブ運用に対するのがアクティブ運用ですが、指数の平均値以上を目指して値上がり予測株を中心に運用をするので、大きな運用成果に繋がる反面、時には目標(ベンチマーク)を下回ることもあります。

インデックス投信の利点は、組み入れする個別株式等を選ぶコストがアクティブ運用に比べて少なく済むことです。
アクティブ運用では、ファンドマネージャーのほかに、企業調査のアナリストや投資戦略を立てるストラジストなどの人手がかかる分、運用コストが高くなります。

投信のランキング等を出すと当然ながらアクティブ型のファンドが上位を占めますが、一方で下位にもアクティブ型のファンドがあると言えるでしょう。

選びやすいのはインデックスファンド、選択には少し知識と情報を必要としますが、より利益が得られる可能性があるのはアクティブ型と言えるのではないでしょうか。

ETFとは


ETF(上場投資信託)は株式等を組み込んだ投資信託ですが、証券取引所に上場されていることが、一般の投資信託との違いです。上場株式と同じように証券取引所の銘柄コードがあり、売買が可能です。

ETFはインデックス投信と同じように、日経平均225、Topix、J-REIT指数などと連動するように個別株式・REITを組み込むのが一般的です。
対象指標や中身はほぼ同じ銘柄が組み込まれて、運用会社毎にETFが形成・上場されています。
基本は同じ値動きですが、運用コストや資金流入額の違いで分配金や基準価格に差が出ているのが実態と言えるでしょう。

インデックス投信とETFの本数


投資信託協会のファンド情報・投信総合検索ライブラリー(※1)を検索するとインデックス投信は1035本、ETFは203本になっています(2021.5現在)。

 

投信の銘柄選びはどうする


前回(4/29)のこのサイトでも投信選びについて書きましたが、誰に相談をして運用(購入)する投信銘柄を決めるかが、課題と言えるでしょう。

誰かに任さざるを得ない状況にあると言えるのではないでしょうか。
そこで今回も、投資信託協会の投信総合検索ライブラリーを使って、インデックス投信を選んでみましょう。

検索条件の絞り込み
投信総合検索ラブラリーの検索条件には16の項目があります。


今回のインデックス投信では、次の7つに絞ってみましょう。
① 投資対象地域 ②インデックスファンド区分 ③シャープレシオ ④購入時手数料 ⑤運用管理費用 ⑥資金流入 ⑦販売会社

シャープレシオ③の代わりに、騰落率やリスク(標準偏差)の選択もありますが、シャープレシオはリスクと収益性を示す指標です。この数値が1以上はリスクと収益性で良い投信と評価されることが多いとされています。

販売会社⑦を入れたのは、自分の口座のある証券会社や銀行なら次のステップに進むのが簡単だからです。

具体的ステップ
では具体的にサイトに入ってみましょう。 ファンド検索のページです。
「キーワード」と「投資対象資産」は空欄で、以下の7項目を入力してみましょう。

投資対象地域①        日本と北米
インデックスファンド区分②  インデックスファンド
シャープレシオ③       1年 1.0以上
購入時手数料 ④       0
運用管理費用⑤        1年以上 1%以下
資金流入⑥          6ケ月流入
販売会社⑦          S証券

結果はいかがでしょうか。この検索で「S証券」の場合は17件が表示されます。
                 「R証券」の場合は14件になります。


このリストから、目論見書や運用報告書を見る他に、検索結果の表の比較欄にチェックを入れて一覧にしてみると内容がよくわかる筈です。

ETFの場合は、②をETFにすれば検索されます。
検索条件の設定は、今回採用した7項目以外にもありますので、期間やその他さまざまの要素を選んで検索するのはいかがでしょうか。


まとめ

投信や株の銘柄選びは、口座のある金融機関の担当者の推奨銘柄にならざるを得ない状況です。
最近は顧客の利益を優先するような営業姿勢が求められていますが、いざ選ぶとなると
難しいのが実態です。
顧客本位のアドバイスと共に、投資運用を目指す個人も学ぶことが大切ではないでしょうか。


(※1) 投資信託協会 ファンド情報・投信総合検索ライブラリー
https://toushin-lib.fwg.ne.jp/FdsWeb/FDST999900

2021年06月01日